長期金利がマイナスに!?住宅ローンの借り換えをした方がいい?

2016年1月29日、日銀がマイナス金利導入を発表しました。

この発表があってから長期国債(新発もの10年国債)の利回りが下落し、前日(2016年1月28日)の0.220%から0.095%まで下がりました。

その後、2月9日には国内で初めて利回りがマイナスになるという事態になり、現在も0.01%~0.1%あたりで推移しています。

マイナス金利とは?

では、このマイナス金利というのは一体何なんでしょうか?

わたしたちが預金している分がマイナス金利になるのでは?と思った方もひょっとしたらいらっしゃるかもしれませんが、そうではなく、各銀行が日銀に預けている分に対しての金利がマイナスになるということです。

「銀行が日銀にお金を預ける??」

そうなんです。日銀というのは銀行の銀行でして、わたしたちが銀行にお金を預けるのと同じように、銀行も日銀へ口座を持っていて、そこにお金を預けてるんですね。

そして、その日銀の口座にも利子が付いているので、預けていれば銀行は利息を受取ることができるのです。

その利子(金利)をマイナスにしたというのが、今回の「マイナス金利」というわけです。

なぜ、日銀は金利をマイナスにしたの?

では、日銀はなぜ金利をマイナスにしたのか、という点についてお話いたします。

日銀はこれまで、量的緩和などの金融政策を行なって、民間にお金が出回るように仕向けたのですが、これがなかなか思うようにいきませんでした。

その原因のひとつとして、銀行が積極的に企業や個人に対して融資等をしてこなかったことが挙げられます。

ただ、銀行としては、貸したけど回収できるかどうかといったところにまで貸すわけにはいきません。これは当然の話です。

そういうこともあって、民間にお金を出回るようにして消費や景気を上向きにしたい日銀と、リスクを背負ってまで貸出等はできない銀行側それぞれの思惑がどんどんと乖離していくわけなんです。

そこで、なんとしてもお金を民間に出回るようにしたい日銀は、銀行が預けているお金に対してマイナス金利をかけて手数料を取るといった力技を見せるわけなんですね。

そうすると、手数料を払ってまでお金を預けるよりは、企業や個人へ融資等を行なった方がいいと銀行が考えるのではないかと日銀がにらんだわけです。

これが、マイナス金利を導入したすごく簡単な説明です。

マイナス金利が住宅ローンに与える影響は?

このマイナス金利が導入されたことによって、住宅ローンを借りる側としては良い方に影響が出ました

とくに、固定金利に関しては各銀行の適用金利が下がっています。正確にいうと、2月分の適用金利に関しては、マイナス金利の影響というより、原油安やアメリカ経済の先行き等の影響で金利が下がりました。

では、なぜ「下がっています」と言ったのかというと

三井住友銀行ソニー銀行等が3月分の適用金利を発表したからです。ソニー銀行は毎月15日前後に次月の適用金利を発表するのですが、他の銀行のほとんどは月が変わるタイミングで発表することが多いんです。

にもかかわらず、大手銀行はマイナス金利の影響が大きかったこともあり、通常より早いタイミングで金利引下げを発表しました。

まだ適用金利を発表していない銀行もありますが、おそらく下げてくると思います。

それくらい、今回のマイナス金利が住宅ローン金利に与える影響が大きかったのです。

なぜ、住宅ローンの金利は下がるの?

マイナス金利導入で、とくに影響を受けたのが固定金利です。

住宅ローンの固定金利は、長期国債(新発もの10年国債)の利回りを指標としています。この利回りが上がれば、固定金利が上がり、逆に下がれば固定金利も下がるといった関係なんです。

この記事の頭でも少し触れましたが、長期国債(新発もの10年国債)の利回りがマイナスになってしまうほど下落しました。

過去10年の推移を見ても一番低い利回りになっています。
長期金利過去10年の推移
出典:日本相互証券株式会社

では、なぜこの長期国債(新発もの10年国債)の利回りが下がったのかというと、まず、銀行は今回のマイナス金利導入によって、日銀にお金を預けている分に対して手数料を支払わないといけないことになりました。

そのまま何もしないと手数料だけを払っていかないといけなくなるので、それならマイナスの幅が小さい国債に変えておいた方がいいということで国債を購入する動きになったわけです。また、このマイナス金利政策によって短期金利も低下したことと、世界経済の先行き不透明感もあり、投資家の資金が国債に流入したということも利回りが下がった原因です。

住宅ローンの借り換えはした方がいい?

現在の住宅ローン金利は異常なほど低金利になっています。

今後の経済状況にもよりますが、そう遠くない未来にマイナス金利は解除されると思います。そうなると、長期金利の利回りも上がることが予想されます

ということは、住宅ローン金利は今より確実に上がるということですので、固定金利で見直しするのであれば今のタイミングがいいのではないでしょうか。

現在、フラット35などの長期固定金利商品を利用しているのであれば、借り換えをしてもそれほどメリットは感じられないかもしれませんが、3年固定や5年固定などの期間選択型の住宅ローンを利用しているのであれば、手数料や諸経費が余分にかかってしまうデメリットはあるかもしれませんが、月々の返済額または総返済額を減らすことができる可能性が高くなります。

借り換えをするかどうかは別として、現状の住宅ローンの確認として他の銀行と比較してみてはいかがでしょうか。

各銀行が軒並み最低水準の金利を出しているということもあって、借り換えの相談をされている方が多いそうです

ただ、金利が低くなったといっても計算してみればメリットがあまり出ないというケースも考えられますので、ニュースなどに惑わされず、しっかりと検討してみてください。

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